土曜日の研修会で、今後の司法書士業務は「単発の業務」から「あらゆる業務をパッケージ化して依頼者の希望に応える業務」に変わっていくとの話がありました。ここ数年の業務状況を振り返ってみると、パッケージ化された業務が年1回はありました。いわゆる「腰を据えて取り組む業務」とも言いますね。
ちなみに、具体的に以下の業務が「パッケージ化した業務」に該当すると思います。
1.遺言執行者の補助業務
・遺言執行者に代わって法定相続人に送付する書類の作成
・遺言者が法定相続人の1人であった土地の相続の依頼
→相続登記に必要な戸籍一式の収集及び遺産分割協議書の取りまとめ、相続登記申請
2.清算結了した会社名義の根抵当権抹消
・清算人選任申立書作成
・根抵当権抹消登記請求訴訟に向けた準備及び訴訟代理(簡易裁判所)
・根抵当権抹消登記及びその他必要な登記申請
3.相続登記及び相続した土地にかかる民事調停
・相続登記に必要な書類作成及び相続登記申請
・相続した土地にかかる民事調停の相手方代理人(簡易裁判所)
4.不動産登記の前提となる商業法人登記
(1)本店移転と住所変更登記
・会社の本店移転登記
・本店移転登記完了後に行う不動産の所有者若しくは担保権の債務者の住所変更登記
(2)会社設立と法人への所有権移転
・個人事業主の法人成りにかかる会社設立登記
・社長個人名義の不動産を法人名義に移転する所有権移転登記手続
5.相続による所有権移転登記及び担保権変更
・相続による所有権移転登記
・相続及び債務引受による(根)抵当権債務者変更登記一式
6.成年後見と登記
・後見開始申立書の作成
・預金及び不動産などの相続に必要な書類作成及び相続手続
・被後見人さんが相続した不動産に設定されている担保権抹消登記に必要な手続
・税理士さんへの相続税申告手続の手配
・被後見人さんが役員を務める会社の役員変更に必要な手続及び書類作成、登記申請
・被後見人さんの親族からの依頼による登記手続及びそれに附随する手続
こうやってみると、1つの依頼により業務がパッケージ化されたケースがいくつもありました。今後、こういった形の依頼が主になってくるかもしれないですね。