とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

本会常設相談会地元会場の担当

今日は本会の常設相談会地元会場の担当でした。今回は午前1組、午後1組の計2組で相続や贈与などに関する相談でした。 どちらとも税金関係がからんできそうだったので、税理士さんも相談することを勧めました。特に、午後の相続の相談は相続税がかかりそう…

任務完了した後見案件の書類整理

お盆休み前に、すでに任務完了した後見案件の書類を整理しました。バラバラになっていた書類を案件ごとに綴るなどした上で箱に入れ直しました。 今までに11件受託し、4件継続、7件任務終了しています。7件中6件は後見制度支援信託契約手続のためにスポ…

時効取得訴訟と相続

以前、相続人が20名以上いる相続登記後に売買による所有権移転登記をしたい旨の相談を受けたことがあります。その時は、買主さんを原告とし相続人全員を被告として時効取得訴訟を提起し、その勝訴判決をもって時効取得による所有権移転登記をする旨を回答…

後見デー続きのお盆休み

今年のお盆休み中の業務は「後見業務で始まり後見業務で締める」と言っても良さそうです。具体的にはこんな感じでした。 ・10日(土):後見人さんの自宅の換気、相続手続で使う登記事項証明書を信託銀行に発送。 ・11日(日):親族後見人さんとの打ち…

ゆうちょ銀行の通帳に記載されている(振替)とは

ゆうちょ銀行の通帳の現在高のところに「振替(○○)円」とあります。ゆうちょ銀行の総合口座を開設する際に、通常貯金及び通常貯蓄預金のご利用上限額を設定します。通常貯金額もしくは通常貯蓄預金額がその上限額を上回ると、上回った分が振替口座(振替貯…

建物明渡に関する相談

先日、久々に建物明渡に関する相談がありました。 賃借人が家賃不払いである場合や、契約とは違う用途で使っている場合など賃貸人と賃借人との間の信頼関係が破壊されるようなことがある場合に、建物明渡請求の正当事由に当たりますし、使用貸借の場合でも「…

裁判事務関係の書類

訴状や答弁書、債務整理の和解契約書、民事執行法第82条2項申出など裁判事務や債務整理に関する書類ですが、作成した書類だけでなく提出した書類すべてのコピーをとって綴ってあります。あとで同じようなな案件を手掛けた時に参考にするだけでなく、依頼…

農業会の清算人就任

以前、同じ支部の司法書士さんより、農業会の清算人になってほしいとの話があり、裁判所で清算人に選任してもらったことがあります。 清算人に就任するまでの流れですが、清算人選任申立書と一緒に、ワシが記名押印した清算人の就任承諾書を提出します。 原…

債務整理における消滅時効の援用

債務整理の相談を受けた際に解決方法として自己破産、民事再生、任意整理、過払い金返還が真っ先に浮かびますが、他にも消滅時効の援用も選択肢の1つになってきます。 一般の債権の消滅時効期間は、原則として10年です。しかし、その貸金債権が商事債権に…

担保権の抹消手続の特例に関する通達について

担保権の抹消手続の特例に関する「昭和63年7月1日民三3456号通達」が適用される要件は以下の通りです。 1.先取特権、質権又は抵当権に関する登記の抹消を申請する場合であること 2.登記義務者の行方が知れないため共同申請によることができない…

分筆登記の前提としての所有権登記名義人住所変更登記

時々、土地家屋調査士さんから依頼があるのが、分筆登記の前提になる所有権登記名義人住所変更登記です。 そもそも、分筆登記をする場合において所有者の現住所と登記簿上の住所が合致している必要があるか否かが問題になります。この点については登記研究に…

合筆登記の前提としての所有権登記名義人住所変更登記

土地の合筆登記の前提として所有権登記名義人住所変更登記をすることがあります。こちらについては分筆の場合とは違い、合筆する土地の所有者の住所が現住所と異なる場合には所有権登記名義人住所変更登記が必要です。 1.合筆等の登記申請と登記名義人の表…

表題部所有者欄に住所の記載なき不動産の相続保存登記

表題部所有者欄に被相続人の住所の記載がない建物につき、相続保存登記を申請したところ、登記官から下記の話がありました。 表題部所有者欄に住所の記載がない場合には、建物の所在地番を被相続人の住所として扱うとのことです。 そのため、ワシが申請した…

機械器具目録の記載事項

工場抵当権設定の場合、工場抵当法第3条の機械器具目録も添付することになります。そこで、機械器具目録の記載事項について調べてみました。 機械器具目録の記載事項は以下の通りです。1.必須事項:種類、構造、箇数又は延長2.その他物を特定するための…

法務局で今年最初の確定日付請求

先週、今年に入ってから初めて、法務局で確定日付請求をしてきました。請求書の請求日が「平成」になっていたのを「令和」に直した上で請求したのは言うまでもありません。 今回も、地元に支店がある金融機関から担保権を設定するとともに担保差し入れ証に確…

郵便局の使い分け

普段、事務所の近くにある郵便局から郵便を出していますが、市役所に行ったついでに郵便を出すときは市役所の近くにある郵便局から郵便を出してます。ただ、午後や夕方に急ぎの書類など1日でも早く届いてほしいものを出す場合は、地元の本局に持ち込んでい…

福祉サービス継続利用のための更新手続

今日は朝一で日曜日に親族後見人さんと打ち合わせをした後見案件の関係で、地元からちょっと離れたところの市役所に行ってきました。そこでは下記の手続をしてきました。 1.限度額適用・標準負担額減額認定証の発行手続 2.介護給付事業の継続利用手続 日…

親族後見人さんとの打ち合わせ

このお盆休みはまさに後見デー続きです。日曜日に、被後見人さんが入院している病院で親族後見人さんと打ち合わせをしてきました。ワシが就任してから1年ちょっと経ちましたが、ようやく親族後見人さんと上手く連携を取ることができそうです。 この件につい…

ビアガーデンで暑気払い

昨日の夕方からテニスクラブの方々とビアガーデンで暑気払いしてきました。今回もビールジョッキ片手にテニスのことやクラブのこと、はたまたテニスとは全く関係ないことで花を咲かせました。 ただ、ワシが座っていたイスが突然壊れたり、雨が降ってくるなど…

旧相続法と現行相続法をつなぐ民法附則第25条&26条

滅多にない事例ですが、現行相続法の施行後に旧相続法時代に発生した相続の処理をするケースもあり得ます。この場合、民法附則第25条及び26条により相続関係がどうなるかにつき検討する必要があります。 1.民法附則第25条のポイント 〇第1項 現行相…

古い建物の相続保存は無事完了

先日、ここで取り上げた古い建物の相続保存は無事に完了確認できました。スタートが家督相続だった数次相続で、土地の相続登記をした時の戸籍一式及び遺産分割協議書がそっくりそのまま残っていたのが大きかったです。 また、登記簿と固定資産評価証明書の表…

約1年半越しの決済案件

昨年3月に決済し農地法第5条許可が下り次第、申請することになっていた破産管財人が選任されている任意売却案件ですが、ようやく農地法第5条許可が下り登記申請することができるようになりました。ちなみに時系列順に並べるとこんな感じですね。 〇平成3…

お盆休み初日は後見デー

今日の午後に被後見人さんの自宅の換気をしに行ってきました。いつもなら午前中早い時間行ってますが、今回は猛暑が少しは和らぐ夕方近くに行きました。往復1時間40分で滞在時間は約1時間でしたが、十分換気できたかなと思います。 その後は事務所に立ち…

第5期民事信託士検定のサブチューターのお仕事・2

来月末にある第5期民事信託士検定ですが、今週、条文問題と基礎問題の解答例と担当するグループのメンバー全員宛のチューターからの再考通知が送られてきました。もちろんひと通り目を通したのは言うまでもありません。 今回、地元会で受検する方は昨年、一…

先日受託した件につき後見人選任審判確定

先日受託した件につき、昨日の午前中に後見人選任審判書が特別送達されました。今回は後見人の交代なので、ワシが審判書を受領した時点で後見人選任審判が確定したことになります。 この件については、今日、被後見人さんが入院している病院に出向いて挨拶を…

登記簿上の住所にマンション名と部屋番号がない場合

以前、売主さんの印鑑証明書に記載の住所と登記簿上の住所が若干違うケースがありました。 ・印鑑証明書:T県A市B町100番地 XYZマンション301号室 ・登記簿上の住所:T県A市B町100番地 このような場合に登記簿上の住所を「T県A市B町1…

増築時の住宅用家屋証明書取得の根拠法令

建物の増築工事完了後に住宅ローンの融資が実行されるケースでは、住宅用家屋証明書を取得して租税特別措置法第75条により抵当権設定登記の登録免許税の軽減を受けることができる場合があります。 抵当権設定登記の登録免許税の軽減を受けるための要件は下…

猛暑続きの日々

梅雨が明けてから途端に猛暑日が続いてます。日中は猛暑の上に、夕方以降、夕立がなく気温が下がらないため正直言ってバテ気味です。 夏は好きな季節ですが、これだけ暑いとキツいですね。天気が良いので外で体を動かしたいですが、あまりの暑さに音を上げて…

法人登記の委任状への認可書到達年月日の記載

以前、社会福祉法人の目的変更登記を申請した際に指摘されたのが「委任状への認可書到達年月日の記載」に関するものでした。 登記官からの指示は「登記申請書だけでなく委任状にも認可書(許可書)の到達年月日を記載してほしい」とのことだったので、補正に…

所有権移転仮登記の本登記の登録免許税率

先日、農地法第5条の許可を条件とする土地売買による条件付所有権移転仮登記を申請しました。この件については、農地法第5条許可がおり次第、本登記をすることになります。 さて、今回の土地売買による条件付所有権移転仮登記は平成30年に申請されたので…