とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

裁判業務

特別代理人選任申立後の流れ

相続における遺産分割協議などで未成年者と親権者とで利益相反する場合、未成年者につき特別代理人を選任する必要があります。そこで、特別代理人選任申立後の流れについてざっとまとめてみようと思います。 1.特別代理人選任申立書を管轄家庭裁判所に提出…

要件事実を意識する場面

数年前の話になりますが、清算人選任&根抵当権抹消登記請求訴訟案件を手がけたり民事調停の代理人になったり、債務整理の依頼があったりと認定司法書士としてのお仕事が続きました。 こういった案件を手掛けていると「要件事実」というものを強く意識するよ…

調停の第2回期日と第3回期日に向けた準備

8月に相手方代理人に就任した民事調停の件ですが、先週、第2回期日がありました。ワシからの回答書は9月下旬に提出しましたが、申立人からの準備書面が当日の朝9時過ぎにFAXできたのでビックリしてしまいました。 第2回期日は朝9時過ぎに送られてき…

死後離縁許可申立か未成年後見人選任申立か?

先日、ここで取り上げた養父、養母共に亡くなり親権を行使する者がいなくなった未成年の養子の件になりますが、家庭裁判所に死後離縁許可申立ではなく未成年後見人選任申立をする方向になります。 死後離縁をしてしまうと、養父母との関係が終了してしまい、…

成年後見人による相続放棄申述・2

先日、成年後見人として相続放棄申述した件ですが、今日、管轄家庭裁判所から照会書が届きました。既に提出してある相続放棄申述申立書の内容の確認だったので、回答を記入の上、申立の際に提出した上申書と一緒に返送しました。 照会書には手書きで回答を記…

親権を行使する者がいなくなった場合

未成年者の実親や養親がいなくなり親権を行使することができる者がいなくなった場合はどうすればいいのでしょうか。このことについてまとめてみました。 1.実親が親権者だった場合 ・未成年者後見人選任申立 ・親権者変更申立:離婚した際に決めた親権者の…

成年後見人による相続放棄申述

成年後見人などの法定代理人が、被後見人さんなど本人のために相続放棄申述受理申立をする場合、以下の書類が必要になります。 ・相続人に応じた相続放棄に必要な戸籍謄本等一式 ・成年後見人であれば登記事項証明書(発行日から3ヵ月以内) なお、相続放棄…

調停の初回期日と第2回期日に向けた準備

先月、急遽民事調停の相手方の代理人に就任した件になりますが、先月下旬に調停の初回期日があり出席してきました。申立人の意図がよく分からないままの出席だったので、調停委員からの質問に満足に対応できず、今月中に書面にて回答することになりました。 …

裁判所に書類提出

先日依頼があった民事調停の相手方代理人の件ですが、昨日、依頼者と面談し事情を伺った上で、今日、裁判所に委任状や回答書、証拠書類などを提出してきました。管轄が簡易裁判所で訴額も140万円以下なので代理人になったのは言うまでもありません。 いわ…

久々に民事調停の相手方代理人の依頼が

今日、民事調停の呼出状が送られてきた方からの相談があり、話の流れで相手方の代理人に就任することになりそうです。内容は相隣関係で、申立人の主張に対して答弁する形で回答書を作成することにしました。 第1回期日は今月下旬ですがお盆休みがあるので、…

相続放棄に関するお問い合わせ

先日、相続放棄申述に関するお問い合わせがありました。相続放棄制度と熟慮期間、管轄、費用概算について説明した上で、実際にやるかどうかについてはお任せすることにしました。 ただ、相続放棄をすることで相続人の構成ががらりと変わることがあるので、債…

再転相続の相続放棄

再転相続とは、相続人が熟慮期間中に、相続の承認または放棄を行わないまま死亡してしまった場合に、その死亡した者の相続人が、前相続人の相続を承認または放棄する権利を承継することです。具体的には下記の状況ですね。 (例)祖父X(1月1日死亡)⇒父…

財産管理人等の報酬付与申立

遺言執行者や成年後見人、保佐人、補助人、成年後見監督人、保佐監督人、補助監督人、任意後見監督人の報酬は家庭裁判所で決めるため、報酬付与申立をすることになります。 さて、不在者財産管理人及び相続財産管理人の報酬についてはどうでしょうか。不在者…

遺言執行者選任申立

遺言により遺言執行者が指定されていない場合や、遺言執行者が亡くなってしまった場合、家庭裁判所に遺言執行者選任申立をすることになります。申立人及び管轄裁判所、必要書類等は以下の通りです。 1.申立人:相続人、遺贈を受けた者、遺言者の債権者など…

相続発生時の債務について

相続発生時に債務がある場合、その金額とプラスの財産の内容によって相続を単純承認するか放棄するか(場合によっては限定承認)の判断をすることになります。さて、相続発生時の債務に基準があるのでしょうか。 相続税の債務控除の対象になる債務は「確実な…

相続放棄に関する相談・その2

今年に入ってから、相続放棄の相談が立て続けにあります。その中で多いのが、被相続人の配偶者及び直系卑属全員が相続放棄した後、被相続人の直系尊属全員が亡くなっていることにより兄弟姉妹に相続権が生じるケースです。 兄弟姉妹が相続放棄するタイミング…

建物賃貸借契約終了時における賃借人の修繕義務

先日、相談があった件になります。アパートの賃貸借契約が終了し荷物も片付け、家主さん立会の下明け渡そうとしたところ、家主さんから床や壁など経年劣化したと思われる部分の修繕を求められたとのことです。 そこで、契約書を確認したところ、経年劣化した…

今年最初の相続放棄申述書作成の依頼・3

先日相談があった相続放棄申述書作成の件ですが、今日までに、裁判所からの照会書が被相続人の弟宛に送られてきています。そのため、本人に回答をしてもらった上で、照会書は管轄裁判所に提出しました。 照会書が家庭裁判所に提出されているので、問題がなけ…

兄弟姉妹が相続人の場合の相続放棄

兄弟姉妹が相続人になる場合の相続放棄ですが、下記のことを証する戸籍謄抄本が必要になります。 ・被相続人が死亡した日が記載されている戸籍謄抄本 ・被相続人に直系卑属がいないことを証する戸籍謄抄本または直系卑属全員が相続放棄をしたことが分かる書…

今年最初の相続放棄申述書作成の依頼・2

先日作成した相続放棄申述書の件ですが、直系尊属たる母親の相続放棄が受理されたので、兄弟姉妹である被相続人の弟さんの相続放棄申述書作成に取りかかりました。 直系尊属たる母親の相続放棄の際に提出した戸籍類を援用すべく、関連事件番号欄に母親の相続…

競売開始決定による債権届の作成

今日は、競売開始決定による債権届の作成の依頼がありました。依頼者は主債務者の連帯保証人で主債務者に代わって弁済した上で根抵当権を代位弁済により取得していました。 担保権者は今回の依頼者だけで、無担保の保証協会が甲区で仮差押をした上で差押をし…

今年最初の相続放棄申述書作成の依頼

先日、直系尊属たる被相続人の母が相続人になる相続につき、債務超過を理由とする相続放棄申述書作成の依頼がありました。必要書類についてはすぐに揃えていただけたので、相続放棄申述書をすぐに作成し、内容を確認してもらった上で、申述書に記名捺印して…

以前手がけた件が形になりました

2015年6月から2016年3月にかけて、清算結了した会社名義の根抵当権抹消の件を手がけていました。この件は、地元の土木事務所からの依頼で、河川改修に伴う土地買収にかかる2筆の土地に登記されている根抵当権を抹消してほしいというものでした。 …

要件を意識すること

ここのところ、裁判業務として手がけたのは相続放棄申述書作成と、債務整理案件における消滅時効援用でしょうか。 相続放棄申述でも消滅時効援用でも、要件を意識して相続放棄申述書や消滅時効援用の内容証明郵便を作成しました。特に消滅時効援用の内容証明…

取得時効の訴状に関する相談

昨日、以前から懇意にしている方から、いきなり訴状が送られてきたとの連絡があったので、今日の午前中にお邪魔し、訴状を確認しました。訴状の内容は、原告が取得時効により農地を取得しようというもので、登記簿上の所有者の相続人全員が被告となり全部で…

民事執行法改正について

昨年の5月10日に、民事執行法及び国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約の実施に関する法律の一部を改正する法律(令和元年法律第2号)が成立し、5月17日に公布されています。今回の改正点は以下の通りです。 (1)債務者の財産状況の調査に関…

消滅時効援用後にやること

先日、消滅時効援用の内容証明郵便をサラ金業者さんから承継した業者さんに送った件ですが、今日、電話で確認したところ、消滅時効援用で処理済みとの回答をいただきました。 よって、この件については消滅時効が成立していることを業者さんが認めたことにな…

消滅時効援用の内容証明郵便発送

昨年末に依頼があった債務整理の件ですが、今週の水曜日頃に取引履歴が届きました。内容を確認したところ、最後の取引から10年以上経過しており、かつ、債務名義を取られていないのが確認できたので消滅時効を援用することにしました。 この件は、ワシが受…

不動産の登記名義人たる法人の登記簿がない場合

先日、相談があった件です。相談者が所有する土地の上にほぼ倒壊している建物があるがどうにかしたいとのことでした。建物の名義は都内の会社で、登記簿を取得することができないとのことでした。 相談者は建物を取り壊してほしいとのことだったので、登記簿…

債務整理における消滅時効の援用・2

先日、久々に債務整理の相談がありました。とあるサラ金業者を承継した保証会社の代理人弁護士から受任通知書が送られてきたとのことでした。 受任通知書に記載されている内容を確認した結果、どうも消滅時効が援用できるのではないかと思ったため、まずは、…