とある司法書士の戯れ言

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後見制度支援信託を取扱っている信託銀行の特徴

 今まで、後見制度支援信託がらみの案件を何件か手がけました。大手都銀系の信託銀行と信託契約を締結してますが、各行ごとに特徴がありました。そこで、差し支えのない範囲でまとめてみようと思います。

 

1.みずほ信託銀行

・契約手続及び後見人引継ぎ手続は事前に電話で書類を取り寄せた上で郵便でやりとりする。

・信託契約後は信託契約証書が発行される。

・毎年3月及び9月の25日締めで運用利益分が元本に組み入れられる。

・運用利益がいくらになるかに関する通知が郵送される。

・定期金の交付を受けている場合は毎月定期金の交付に関する通知が郵送される。

 

2.三井住友信託銀行

・契約手続や後見人引継ぎ手続は取引支店に出向いて行う。なお、事前に電話予約が必要である。

・信託契約後は通帳が発行される。

・毎年3月及び9月の25日締めで運用利益が元本に組み入れられる。

・運用利益がいくらになるかに関する通知が郵送される。

・通帳記帳については最寄りの支店でする。最寄りの支店が遠い場合、後見制度支援担当窓口に電話して送付用封筒を取り寄せ、通帳を取扱い支店に送付すれば記帳してもらうことができる。(1週間から10日かかる)

 

3.三菱UFJ信託銀行

・契約手続については指示書が発行された後に電話して書類を取り寄せ郵便でやりとりする。

・後見人引継ぎ手続も郵送により行う。

・信託契約後は信託契約書と通帳が発行される。

・毎年3月及び9月の25日締めで運用利益が元本に組み入れられる。

・運用利益がいくらになるかに関する通知は送られてこない。よって、通帳記帳しないと残高が分からない。

・通帳記帳については最寄りの支店でする。最寄りの支店が遠い場合、後見制度支援担当窓口に電話して送付用封筒を取り寄せ、通帳を取扱い支店に送付すれば記帳してもらうことができる。(1週間から10日かかる)

 

 各行の特徴をこんな感じでざっとまとめてみました。どの信託銀行を選ぶかについては親族後見人さんと打ち合わせの上、決めることになりますね。