とある司法書士の戯れ言

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農地の売買の登記原因証明情報

 現在、市街化調整区域の農地の売買を手がけてます。売買契約は済みましたが、農地法第5条の許可がおりるのを待っている状態です。そこで、農地の売買における登記原因証明情報を下記のように起案してみました。

 

(1)売買契約

AとBは、平成26年5月1日、本件不動産の売買契約を締結した。

 

(2)売買契約の条件及び所有権移転時期の特約

(1)の売買契約は農地法第5条の許可が下りることを条件とし、かつ、本件不動産の所有権は農地法第5条の許可後、売買代金の支払が完了した時にBに移転する旨の売買契約の条件と所有権移転時期に関する特約が付されている。

 

(3)農地法第5条の許可

 本件売買契約の農地法第5条の許可は平成26年6月1日に下りた。

 

(4)代金の支払

 Bは、Aに対し、平成26年6月15日、売買代金全額を支払い、Aは、これを受領した。

 

(5)所有権の移転

 よって、本件不動産の所有権は、同日、AからBに移転した。

 

 売買契約の条件と所有権移転時期の特約を踏まえて起案してみました。実際に決済になるのは少し先になりそうですが、準備の一環として作成してみた次第であります。