とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

相続&贈与の依頼は無事に完了

 先月下旬から立て続けにあった相続&贈与の依頼ですが、全て無事に完了しました。そのうち1件は地元の空き家対策関係で、敷地につき「登記名義人が既に死亡していることによる相続登記」と「実際は登記名義人から取得している建物所有者への贈与による所有権移転登記」の二本立てでした。後者については税理士さんから贈与税はかからないとの回答があったのでそのまま進めることにしました。

 

 これで、土地と未登記建物の名義人が同一人になります。その後は、今回の土地に「隣接する敷地と建物」を所有する株式会社に無償譲渡する予定です。ただ、無償譲渡すると言っても実際の登記原因は未定です。個人から営利法人たる株式会社に対する無償譲渡なので「寄附」ではなく「贈与」の方が妥当な感じがしますね。

 

 この点については、税理士さんの意見も踏まえて決めることになるため、最終的な結論が出るまでに少々時間がかかりそうですね。

 

 もう1件については、建物につき亡息子の持分の相続登記をした上で、息子さんの相続人たる配偶者及びお子さんから亡息子さんのお母様が当該持分を贈与により取得するというものでした。

 

 このケースにおいては、亡息子さんが有していた持分の価格からすれば贈与税の問題は発生しないと判断したためそのまま進めることにしました。2件とも無事に終わってホッとしたのは言うまでもありません。