今年の3月に受託した件の全体の流れはこんな感じになります。
1.家庭裁判所の選任審判確定
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2.被後見人さんの財産調査及び被後見人さんの亡父の遺産及び相続人調査
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3.後見登記申請
・被後見人さんの住所変更登記
・前任者たる亡父の死亡による退任登記
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4.亡父の遺産につき遺産分割協議
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5.不動産及び預貯金の相続手続
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6.亡父が購入した土地上にある他人名義の建物につき調査開始
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7.後見制度支援信託契約手続
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8.建物の件につき判明している相続人に事情を記した協力依頼文を送付
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9.辞任・報酬付与申立
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10.建物の固定資産税を支払っていた相続人の1人との打ち合わせ
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11.建物の相続人調査
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12.建物の件につき後から判明した相続人に事情を記した協力依頼文を送付
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13.成年後見人辞任・報酬付与審判確定後、親族後見人さんに引継ぎ
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14.建物名義人の相続人及び亡父の相続人、親族後見人さんとの打ち合わせ
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15.登記に必要な書類が揃った後、相続及び贈与による所有権移転登記申請
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16.登記完了後、裁判所及び関係者全員に報告
この手順のうち、10~12、14~16は成年後見人としてではなく司法書士として対応しました。建物の件については、相続人の皆様が協力的だったので思っていたよりも手続がスムーズに進みました。この件も印象に残る案件の1つになりそうですね。