成年後見業務をやっていると、司法書士として被後見人さんのために手続をするだけでなく、他士業と連携して手続を進めていくケースもあります。そこで、成年後見業務において他士業と連携しておこなった手続は以下の通りです。
1.税理士
・相続税の申告手続
・自営業者だった被後見人が有していた株式の時価の算定と売却に伴う手続
2.土地家屋調査士
・建物滅失登記手続
・建物表題変更登記手続
3.行政書士
・自動車の名義書換(相続、売買)
4.宅建業者
・自宅の鍵の修理及び金庫の鍵の開扉作業
・自宅や物置の修繕業者さんの紹介
なお、成年後見業務及びそこから派生した案件で司法書士として行った手続は以下の通りです。
・相続による所有権移転登記手続
・贈与による所有権移転登記手続
・(根)抵当権抹消登記手続
・会社の役員変更登記手続
・法定相続情報一覧図の保管及び写しの交付の申出
・遺産承継業務(預貯金、株式、出資、投資信託など)
登記の専門家であり、相続も業務として取扱っている司法書士が成年後見人に選任された場合のメリットは生かすべきですね。また、税理士さんや土地家屋調査士さん、行政書士さん、宅建業者さんとの繋がりも大事だと思います。