とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

不動産登記

数年前に依頼があった相続案件・2

今月に入ってからも、数年前に依頼があった相続案件でそのままになっていた件が動き出しました。 こちらは、数年前に父親が亡くなり、そして、今年に入ってすぐに母親がなくなったケースでした。父親が建物の共有持分だけを有しており、母親が敷地を所有し、…

今年4月に施行される不動産登記法改正・2

4月1日より改正不動産登記法及び不動産登記規則が施行されました。これにより、不動産登記の申請をする場合において、会社・法人、海外在住者、外国人が登記名義人になる際に注意が必要になります。 特に、外国人を所有権の登記名義人とする登記の申請の際…

法定相続情報番号の提供

4月1日以降、不動産登記の申請書の添付情報欄に「登記原因証明情報(法定相続情報番号(○○○○-○○-○○○○○))」と記載することで、法定相続情報一覧図の写しの添付を省略できるようになりました。なお、法定相続情報番号は、法定相続情報一覧図の右肩に記載…

ちょっと変わった案件は全て完了

3月中に依頼があり、今月に入ってから手がけた案件のうち、根抵当権者かつ所有権移転請求権仮登記名義人たる会社が会社分割している根抵当権抹消登記及び所有権移転請求権仮登記抹消登記の件は無事に終わりました。 所有権移転請求権仮登記名義人かつ根抵当…

市町村合併による行政区画の変更

先日依頼があった土地の相続登記で、相続人の住所に関することになります。この方は当該土地につき既に持分を取得しており、登記簿上の住所の表記は以下の通りです。 (現住所)埼玉県久喜市久喜東1丁目100番100号 (登記簿上の住所)埼玉県久喜市東…

根抵当権者が会社分割している場合

現在、根抵当権者が会社分割した後に解除により抹消して欲しいとの依頼があります。このケースで問題になるのが、元本確定前に根抵当権者を分割する会社分割があったことであります。 元本確定前に根抵当権者を分割する会社分割があったときは、当然に、分割…

兄弟姉妹の相続続き・3

3月中に依頼があった相続案件のうち、今月に入ってから着手している案件があります。今回は相続を全くやっていなかったケースで、被相続人が5人います。 今回のケースですが「父⇒長男⇒母⇒二男」の順に亡くなり、唯一残された三男が相続することになります…

抹消書類を受領しに熊谷へ

先日の中古住宅の決済ですが、埼玉県内の金融機関の抵当権抹消がありました。決済には立ち会わないとのことだったので、買主さんが売主さんに売買代金を振り込み手続きが済んだ後、抵当権抹消書類を受領しに熊谷まで行ってきました。 昨年、決済案件で抵当権…

兄弟姉妹の相続続き・2

以前、ここで取り上げた兄弟姉妹が相続人になるケースですが、今日までに書類が整ったので申請することになりました。両者とも兄弟姉妹が相続人になるケースで甥姪に代襲相続しているので相続人が10名前後になりますが、思った以上に早く書類が整いました…

3月中に申請するか否かの見極め

今現在、年度末攻勢真っ盛りですが、相続や売買、贈与による所有権移転登記の依頼があり、これから手がける案件については3月中に申請するか否かの見極めをしていくことになります。 3月中に申請できれば今年度内の固定資産評価証明書が使えますが、そうで…

未登記建物の売買

ここのところ、未登記建物の売買の依頼があります。土地建物の売買で建物が未登記だったケースが多かったですが、ここにきて未登記建物の売買の依頼がありました。 この場合、建物表題登記を売主さん名義でするか買主さん名義でするかのいずれかになりますが…

相続登記義務化後の猶予期間について

今年の4月1日より相続登記が義務化されます。ただ、4月1日より前に生じている相続については、猶予期間が定められています。 4月1日より前に生じている相続については、施行から3年経過する令和9年3月31日までに相続登記申請をすれば大丈夫です。…

兄弟姉妹の相続続き

現在、兄弟姉妹が相続人になるケースを手がけています。そのうち1件は、以前ここで取り上げた被相続人が婚姻と離婚を繰り返していたケースで、もう1件は今年の1月に相談があったケースで、被相続人の甥と姪が相続人になるケースです。 前者については、相…

遺産分割協議による債務承継

先日、地元の金融機関からウチで相続登記を手がけた方のアパートローンの関係で、抵当権の債務者変更登記の依頼がありました。今回は、遺産分割協議によりアパートローンを承継する相続人が決まっているので「年月日相続」を原因とする抵当権の債務者変更登…

戸籍の広域交付請求により取得した除籍謄本

今日、依頼があった相続登記案件ですが依頼者が持参した戸籍一式の中に、本籍地が都内である被相続人の婚姻前の除籍謄本がありました。取得日は今週の月曜日だったので依頼者に確認したところ、地元の市役所で取得したとのことでした。 戸籍の広域交付請求に…

今年4月に施行される不動産登記法及び不動産登記規則の改正

4月1日より不動産登記法及び不動産登記規則の改正が施行されます。具体的には以下のとおりになります。 1.会社法人の会社法人等番号が登記事項になります。 2.所有権登記名義人が外国に居住する場合、国内における連絡先となった者の氏名・住所、商号…

婚姻と離婚を繰り返しているケース・2

昨年末にここで取り上げた、被相続人が婚姻と離婚を繰り返しているケースですが、被相続人の娘さんが相続放棄の申述をし受理されました。被相続人の直系尊属が全員亡くなっているため、被相続人の兄弟姉妹が相続人になります。 被相続人の両親も再婚同士であ…

今のところ全件オンライン申請中

今年から不動産登記についても全件オンライン申請をすることにしました。まずは1月申請分について全件オンライン申請し、先週末には登記が全て完了しました。 オンライン申請だと書面申請と比べて手間が増えます。そこで、事前に準備できるところまで準備を…

数年前に依頼があった相続案件

1月は、数年前に依頼があった相続案件がようやく動き出しました。まずは、5年以上前に依頼があった相続案件で、相続登記が済んでいなかった他県の山林につき相続登記の依頼がありました。この件は、当時の相続関係書類と遺産分割協議書一式があったので、…

相続登記のオンライン申請

相続登記をオンライン申請する場合、登記原因証明情報をPDF化して申請データと一緒に送付することになります。この場合、相続関係説明図をPDF化して申請データと一緒に送付しています。ただ、登記原因証明情報として以下のものをPDFしてもダ大丈夫…

昨年末に依頼を受けた案件

今週に入ってから昨年末の依頼を受けた案件が動き出しました。 まずは、12月に話があった相続登記の件から始まり、相続登記後に進めることになっていた抵当権抹消登記、所有権登記名義人住所変更登記とセットになっている根抵当権抹消登記、11月末に売買…

検認を受けた自筆証書遺言による相続登記

昨年末に検認済みの自筆証書遺言による相続登記の依頼がありました。遺言書の内容と文面につき昨年末に管轄法務局に照会したところ、当該遺言書を使うことができるとの回答がありました。その後、依頼者に委任状を引き渡しましたね。 そして、委任状が今日の…

地元管内におけるオンライン申請の取扱い

昨年末、地元の法務局に書面申請した件につき完了書類を受領した際に「オンライン申請の利用のご案内」というチラシをいただきました。内容は以下の通りです。 1.登記原因証明情報PDFファイルを遺漏または誤送信した場合 (1)PDFファイルの再送信…

知人からの依頼続きの昨年末

昨年11月下旬から12月にかけて、先輩や友人、知人からの依頼が続きました。依頼としては親御さんの相続登記や自宅の新築にかかる登記でしたね。 親御さんの相続登記の依頼については、以前から成年後見制度や相続につき相談をうけていたので話が早かった…

被相続人の同一性の証明

昨年12月18日付で「被相続人の同一性の証明に関する不動産登記事務の取扱い(令和5年12月18日法務省民二)」という通達が出ました。具体的には以下の通りになります。 被相続人の同一性を証する情報として、被相続人の住民票または戸籍の附票、固定…

外国に住所を有する法人の住所証明書

令和6年4月1日より、外国に住所を有する法人の住所証明情報として(1)または(2)を添付する必要があります。 (1)登記名義人となる者の設立準拠法国の政府の作成に係る住所を証明する書面(これと同視できるものを含む。) ⇒ 設立準拠法国(登記名…

外国に住所を有する外国人の住所証明書

令和6年4月1日以降、外国に住所を有する外国人が所有権登記名義人になる場合、次の(1)または(2)を住所証明情報として添付する必要があります。 (1)登記名義人となる者の本国または居住国の政府の作成に係る住所を証明する書面(これと同視できる…

婚姻と離婚を繰り返しているケース

先日あった相続の依頼ですが、被相続人Xが婚姻と離婚を繰り返していました。具体的には以下の通りです。 (事例) Aと婚姻→Aと離婚→Bと再婚→C出生→Bと離婚→Bと再々婚→Bと離婚→Aと再再々婚→X死亡 被相続人XはAとBとで結婚と離婚を繰り返しており…

今年多かった案件

今年多かったのが、相続登記をして売却というパターンです。このパターンは昨年あたりから出てきましたが、今年は多かったと思います。今年手がけた決済案件の半数はこのパターンだったと思います。 そして、今月も10月から11月に相続登記をした物件の売…

急ぎの相続でレターパックライト

今週、急ぎの相続の依頼がありました。地元で戸籍謄本や除籍謄本を取得したところ、被相続人の結婚前の本籍地がかなり遠方でした。ただ、急いでいるとのことなので、被相続人の結婚前の戸籍も速やかに取得する必要があります。 戸籍を郵送で請求する場合、職…