とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

公図に出ていない土地

 後見案件がらみの話になりますが、被後見人さん名義の土地の中に登記簿があるものの公図に出ていない土地があります。よって、当該土地の所在が分からないため、市役所にある地籍図を調べても出ておりません。なぜなら、市役所の地籍図は法務局の公図に基づいて作成しているからであります。

 

 そこで、法務局にて旧土地台帳を調べてもらいました。結果、当該土地は明治時代の地租改正により所有者が確定されたものであり、図面自体は法務局にないとのことでした。そこで、被後見人さん本人の自宅に図面があるかどうか調べましたが、当時の地券はあったものの、所在を示す図面はありませんでした。

 

 そのため、当該土地の所在を示す図面は存在しないため、登記簿だけがある土地ということになってしまいました。あとは、国土調査が行われない限り、ずっとこのままかも知れないかもしれないですね。