4月21日(水)に民事信託実務基礎講座の第1回目がありました。今回は民事信託の基礎をテーマとする民事信託全般に関する講義でした。講義の中で印象に残ったのは以下の通りです。
成年後見制度の前身である禁治産制度が、家制度を基盤とした家財の保護のためのものだったという話は初めて聞いたので、印象に残りました。
そして、成年後見制度が新たに始まり任意後見制度も導入されたわけですが、任意後見制度自体が自己決定権の尊重を主眼としたものであることを改めて確認することができました。そうすると、自己決定権の尊重のために導入された任意後見制度を補完すべく、民事信託制度を上手く利用していくのが理想的だと思います。
今回の研修の最後に信託の活用可能性ということで、信託の定義につき取り上げられました。信託と言うと投資等のイメージが先行しますが、今後高齢化が進むにつれて、我々は福祉信託に取り組んでいく必要があると考えます。任意後見制度と組み合わせて民事信託制度を生かしていきたいですね。