とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

取得時効の訴状に関する相談

 昨日、以前から懇意にしている方から、いきなり訴状が送られてきたとの連絡があったので、今日の午前中にお邪魔し、訴状を確認しました。訴状の内容は、原告が取得時効により農地を取得しようというもので、登記簿上の所有者の相続人全員が被告となり全部で60名以上いました。

 

 まずは、取得時効以外に金銭の請求等がないことを確認の上、訴状の内容を説明しました。心当たりのない農地とのことだったので、期日に出頭せず答弁書も提出しなければ原告の請求を認めたことになる旨を説明しておきました。

 

 いわゆる長期相続未了土地になっていた農地を訴訟により名義を取得しようというケースでは、実務上、原告は被告に対して予め根回しをしておくことが多いです。ただ、今回は根回ししてなかったようで、訴状が送られてきてビックリしてしまったとのことでした。

 

 今回は訴状が送られてきてすぐに連絡をいただけたので、余裕を持って対処できました。ただ、内容によってはすぐに対処しないとマズイ場合があるので、訴状など裁判所から書類が送られてきた時はすぐに相談して欲しいですね。つくづくそう思いました。