とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

長期化した案件の依頼者

 今月、一昨年の今頃から昨年11月くらいまでかかった民事調停案件の依頼者が亡くなりました。その方は高齢の方で持病がある方でしたが、案件が完了してから1年も経たないうちにお亡くなりになるのは予想外でした。

 

 この件は、民事調停案件でワシが相手方代理人として活動しましたが、こちらの主張を裏付ける証拠が不十分だったこととワシの経験不足で、依頼者が希望する結果からは程遠い結末になってしまいました。残念でしたがこればかりは仕方ないですね。

 

 この方とは1年数ヵ月間、土日祝日も問わず打ち合わせや時には世間話などをしながら案件を進めていきました。その中で、自分が亡くなった後、残された方のことも考えて今回の調停に臨んでいる旨も聞きました。今思うと、この1年数ヵ月間の間で少しずつ弱ってきていたのかもしれません。

 

 これだけ長期間関与した依頼者はほとんどいないので、訃報を聞いた時はショックでした。この方からは、調停の件も含めていろいろなことを学ばせてもらいました。心より感謝申し上げます。