とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

2019-08-14から1日間の記事一覧

ゆうちょ銀行の通帳に記載されている(振替)とは

ゆうちょ銀行の通帳の現在高のところに「振替(○○)円」とあります。ゆうちょ銀行の総合口座を開設する際に、通常貯金及び通常貯蓄預金のご利用上限額を設定します。通常貯金額もしくは通常貯蓄預金額がその上限額を上回ると、上回った分が振替口座(振替貯…

建物明渡に関する相談

先日、久々に建物明渡に関する相談がありました。 賃借人が家賃不払いである場合や、契約とは違う用途で使っている場合など賃貸人と賃借人との間の信頼関係が破壊されるようなことがある場合に、建物明渡請求の正当事由に当たりますし、使用貸借の場合でも「…

裁判事務関係の書類

訴状や答弁書、債務整理の和解契約書、民事執行法第82条2項申出など裁判事務や債務整理に関する書類ですが、作成した書類だけでなく提出した書類すべてのコピーをとって綴ってあります。あとで同じようなな案件を手掛けた時に参考にするだけでなく、依頼…

農業会の清算人就任

以前、同じ支部の司法書士さんより、農業会の清算人になってほしいとの話があり、裁判所で清算人に選任してもらったことがあります。 清算人に就任するまでの流れですが、清算人選任申立書と一緒に、ワシが記名押印した清算人の就任承諾書を提出します。 原…

債務整理における消滅時効の援用

債務整理の相談を受けた際に解決方法として自己破産、民事再生、任意整理、過払い金返還が真っ先に浮かびますが、他にも消滅時効の援用も選択肢の1つになってきます。 一般の債権の消滅時効期間は、原則として10年です。しかし、その貸金債権が商事債権に…

担保権の抹消手続の特例に関する通達について

担保権の抹消手続の特例に関する「昭和63年7月1日民三3456号通達」が適用される要件は以下の通りです。 1.先取特権、質権又は抵当権に関する登記の抹消を申請する場合であること 2.登記義務者の行方が知れないため共同申請によることができない…

分筆登記の前提としての所有権登記名義人住所変更登記

時々、土地家屋調査士さんから依頼があるのが、分筆登記の前提になる所有権登記名義人住所変更登記です。 そもそも、分筆登記をする場合において所有者の現住所と登記簿上の住所が合致している必要があるか否かが問題になります。この点については登記研究に…

合筆登記の前提としての所有権登記名義人住所変更登記

土地の合筆登記の前提として所有権登記名義人住所変更登記をすることがあります。こちらについては分筆の場合とは違い、合筆する土地の所有者の住所が現住所と異なる場合には所有権登記名義人住所変更登記が必要です。 1.合筆等の登記申請と登記名義人の表…

表題部所有者欄に住所の記載なき不動産の相続保存登記

表題部所有者欄に被相続人の住所の記載がない建物につき、相続保存登記を申請したところ、登記官から下記の話がありました。 表題部所有者欄に住所の記載がない場合には、建物の所在地番を被相続人の住所として扱うとのことです。 そのため、ワシが申請した…