とある司法書士の戯れ言

KIKURINGの司法書士ライフと日常

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

元号表記には要注意!

早いもので令和年間に入ってから2ヵ月半になります。先日、たまたま下記の記載がされている不動産登記簿謄本を見ました。 (乙区) 1番 抵当権設定 原因 令和31年3月26日金銭消費貸借 令和1年5月31日設定 (以下略) 2番 抵当権設定 原因 令和3…

名変登記を省略することができるケース

所有権移転登記などを手がける際に名変登記の要否を検討すると思います。ただ、登記名義人の住所などが変わっている場合でも、名変登記を省略できるのは下記のケースです。 1.所有権以外の権利の抹消登記を申請する場合において、当該権利の登記名義人(抹…

所有者不明土地の相続人調査の進捗状況・18

所有者不明土地の相続人調査ですが、残り3件になり、かつ、3件ともゴールが近づいているので、今月に入ってからはあまり手がけていないです。 また、3件中2件については残りの調査対象の相続人が完全に重複しているため、両件とも戸籍謄抄本や戸籍附票を…

役員変更登記の一括申請

今日は商業登記でこんな事例がありました。時系列順に並べるとこんな感じです。なお、本件会社は株式譲渡制限がある株式会社で取締役会及び監査役設置会社、取締役の任期は2年で監査役の任期は4年です。 1.平成30年11月30日:監査役X死亡 2.平…

今年の司法書士筆記試験

今週の日曜日に今年の司法書士筆記試験が行われました。受験生の皆様、お疲れ様でした。今頃は自己採点したりしていると思いますが、まずはゆっくり休んで欲しいですね。 ちなみに、来年は試験会場が変わる上に民法が改正されます。今から途方に暮れている方…

地積更正登記をした土地の売買

今週中にある決済にかかる土地につき、実測と登記簿上の地積が異なるため、地積更正登記をしてから決済する案件があります。今回のケースはこんな感じです。 ☆売買物件:A市B町1番の土地で地目は宅地である。 ・登記簿上の地積 200㎡ ・実際に測量した…

LSシステムへの報告は全件完了

先月末締めのLSシステムへの報告ですが、今日、残る1件の報告が済んだので無事に全件完了しました。今回から、昨年新たに加わった出納帳機能を利用して期間内の収支をまとめたので、今までよりは楽にまとまりました。 昨年新たに加わった出納帳機能や管理…

Instagramのアカウント削除

Web

1年半ほどInstagramをやってましたが、ブログやFACEBOOKとの差別化を図りにくかったので、アカウントを削除することにしました。ちなみに、Instagramの場合はアカウントを一時停止することができますし、アカウント自体を完全に削除することができます。 そ…

司法書士が行える債務整理の範囲に関する最高裁判決

平成28年6月に司法書士が行える債務整理の範囲に関して最高裁判決が出ました。この判決のポイントは以下の2点です。 1.債権者の主張する額を基準とする。2.上限は借金の総額とはせず、個別の借金ごとに判断すべきである。 よって、債権者の主張する…

タバコを控えてから200日目

ワシがタバコを控え始めてから今日でちょうど200日になりました。そうすると残り165日経てばちょうど1年となります。タバコを控え始めてすぐに携帯に「禁煙ウォッチ」をインストールしたのは以前の記事通りですが、今でもこのアプリからのお知らせを…

郵便の使い分け

ここのところ、お客さんのところに権利証や登記識別情報を郵送したり、登記申請書やオンライン申請による別送書類を法務局に郵送したりと、ほぼ毎日のように何らかの書類を郵送しています。 さて、郵送するにしてもいろいろな種類の郵便があります。先日、ち…

前登記証明申出書

抵当権設定登記を申請するケースで、担保物件が複数管轄にまたがるケースもあると思います。この場合、最初に申請した管轄法務局における登記が完了後に、登録免許税法第13条2項による登録免許税の軽減を受けるための「前登記証明書」として共担目録付の…

今日は休日出勤・2

今日は午後から仕事が入っていたため、午後は出勤になりました。用事を済ませた後、事務所で明日申請する分の書類チェックや後見関係の事務作業してきました。諸々の作業は夕方までに終わり、これで明日は大丈夫だと思います。 土日に仕事の予定が入ったのは…

役員の氏名及び住所更正登記申請について

株式会社において代表取締役の氏名や住所を誤って登記してしまった際には代表取締役の氏名や住所につき錯誤による更正登記を申請することになります。 (例)代表取締役甲野太郎の住所をA県B市C町1番地とするところを誤ってA県B市C町2番地と登記して…

昨晩の酒席

昨晩は地元に帰宅したあとはテニスクラブの先輩方との酒席でした。昨年も同時期に集まったので、恒例行事になりかかっています。 今回もクラブのことやテニスのこと、はたまた仕事やプライベートのことで話に花を咲かせました。ビールだけじゃなく焼酎や日本…

登記済証に奥書等された解除証書

抵当権などの担保権を抹消するときに、登記原因証明情報として解除証書や弁済証書など抹消原因を証する書面が必要になります。 金融機関によっては別途解除証書や弁済証書などを発行してくれるところがありますが、中には登記済証に「年月日解除」もしくは「…

報酬付与審判と親族宅訪問

先日、裁判所に年間報告と報酬付与申立をした件ですが、今日までに報酬付与審判書が送られてきました。今回は審判が早かったですね。 1件は例年通りでしたが、親族後見人さんとの連携に試行錯誤を続けている件については予想外でした。業務日誌などに親族後…

民事信託の研修会・2

土曜日は午前中から民事信託研修会がありました。今回は事例に基づく民事信託契約書に関する講義と税務に関する講義の2本立てでした。どちらも、昨年受講した民事信託士検定のおさらいになりました。 正直、税務は難しかったですが税務で問題があるとせっか…

清算人選任申立の根拠法令

清算人選任申立をした会社が株式会社であり、会社法施行前に旧商法第404条の規定により解散した会社だった場合、清算人選任申立の適用条文が「会社法第478条第2項」ではなく「会社法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律第108条(旧商法第4…

サービサーに債権譲渡された場合の信用情報

債務整理案件において消費者金融業者から債権回収会社(サービサー)に債権譲渡されてしまったケースがあると思います。その際に、信用情報がどういうことになるかにつき依頼者から聞かれることがありました。そのため、ネットなどで調べた結果、以下のこと…

訴額の算定

根抵当権抹消登記請求訴訟の訴額の算定方法は以下の通りになります。ちなみにこの根抵当権は土地に設定してあり、登記簿上、元本確定していることが分かる登記はしてありません。 (例)極度額:1500万円土地の固定資産税評価額:300万円 この場合、…

後見人報酬の消費税分

後見人報酬の消費税分が内税なのか外税なのかについてですが、家庭裁判所が決定する後見人報酬は消費税込みの金額だそうです。そう、内税方式を採用しているのです。 ゆえに、報酬付与審判書に「成年後見人の報酬として金○○万円を付与する」とあれば「金○○万…

職務上請求書2号様式による戸籍等の請求

成年後見人の立場で職務上請求書2号様式を利用して取得する際に必要なものは以下の通りになります。 ・戸籍等の取得請求書(職務上請求書2号様式) ・登記事項証明書(発行から3ヵ月以内のもの) ・登記事項証明書の写し なお、登記事項証明書の写しには…

担保権の同順位設定

担保権設定登記の時にたまにあるのが、同順位で2つの担保権を設定するケースです。 この場合において書面申請による時の登記の目的ですが、ワシは「○番(あ)(根)抵当権設定」「○番(い)(根)抵当権設定」や「(根)抵当権設定(同順位(あ)」「(根)…

抵当権変更(更正)登記と印鑑証明書

抵当権の変更(更正)登記で印鑑証明書が不要なものは下記の通りです。 ・抵当権の債務者の変更(更正) ・抵当権の債務者の住所変更(更正) そう、債務者の変更(更正)登記や債務者の住所変更(更正)登記の場合には登記義務者の印鑑証明書が不要です。し…

2019年後半戦突入!

今週の月曜日より今年の後半戦に突入してます。今週は先月末までに申請し完了した件の納品と後見関係で裁判所及びLSシステムへの報告に追われました。朝から晩まで慌ただしいという感じはありませんが、1日があっという間に過ぎ去り気付いたら明日は金曜…

郵便の到達確認

権利証や登記識別情報などを依頼者に郵送する場合は、簡易書留郵便もしくはレターパックプラスを利用しています。また、送り先に届いていることを確認したい場合は特定記録郵便やレターパックライトを利用しています。 もし、権利証や登記識別情報を簡易書留…

理事長の変更登記申請は無事完了!

先月下旬に申請した社会福祉法人並びに学校法人の理事長の変更登記ですが、今日までに両方とも無事に完了しました。 結局の所、定款や寄付行為の定めに従って理事長を選任され就任承諾しているとともに、選任された理事長が、その前提資格である理事として選…

裁判所への報告&報酬付与申立

現在受託中の3件のうち2件は先月末締めで裁判所への報告をすることになっています。そのため、昨日、通帳記帳した上で報告書や財産目録などをまとめておきました。そして、今日、裁判所に報告書&報酬付与申立書を提出してきました。 同時にLSシステムへ…

改正相続法の大部分が施行

改正相続法の大部分が今日から施行されました。今日からスタートしたのは特別寄与分と遺産分割前の払出し、持戻し免除の意思表示の推定、金銭による遺留分減殺請求制度になります。なお、経過措置については以下の通りになります。 1.原則:相続開始時を基…